ファクタリングは、中小企業だけでなく、個人事業主でも利用可能です。
個人事業主が利用できるファクタリング業者は少額案件の取引にも柔軟に対応してくれるため、買取対象となる売掛金や受取手形が小さな金額でも不安に感じることなく依頼しやすいです。
ただし、個人事業主がファクタリングを利用する際は少し注意が必要です。
個人事業主の失敗しないファクタリングの利用方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
個人事業主でもファクタリングは可能!でも少額案件の依頼は要注意
買取依頼できる売掛金や受取手形などの債権額は利用するファクタリング業者によって異なり、10万円や30万円といったまとまった金額から対応している業者もあれば、下限を設定しておらず数千円から対応している業者もあります。
少額案件にも対応してくれるのは個人事業主にとって魅力的なポイントですが、小さな金額の債権を買い取ってもらう場合は少し注意が必要です。
少額案件を依頼する時に注意したい3つのポイントを解説します。
少額案件ほど手数料が高くなる可能性が高い
ファクタリング業者が定めている手数料のパーセンテージは、買取対象となる売掛金や受取手形の金額に比例して上下するように設定されています。
金額が大きい債権の買取依頼では、利益が出やすいことから手数料は低めの設定で、金額が小さくなるほど手数料は高くなっていく傾向にあります。
ファクタリング業者と個人事業主の2社間取引における手数料相場は10~30%とされているため、少額案件を依頼する場合は手数料と振込んでもらえる資金をよく確認してから利用する点に注意しましょう。
手数料は業者によって異なるため、なるべく低い業者を利用することも大切なポイントです。
取引先の信用度で買取の可否が決まる
個人事業主でもファクタリングを利用できますが、売掛債権を買い取ってもらえるかは取引先の信用度が大きく関わってきます。
審査を行う過程で取引先の信用度が低いと判断された場合は、売掛債権が買取対象とならず、ファクタリングを断られてしまう可能性があります。
なかには、買取してもらえても、高い手数料を支払わないといけないケースもあるでしょう。
償還請求権ありや売掛債権を担保にした融資になっていないか
ファクタリングは、売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらって現金を手元に用意する手法で、将来的に返さなくてはいけない借金が増えることはありません。
しかし、償還請求権ありのファクタリング契約であった場合は、取引先からの支払いがなかった時に売掛債権を補償しなくてはいけません。
契約時の条件に償還請求権ありという記載がないか、確認する点に注意すると良いでしょう。
また、知らず知らずのうちにファクタリング業者を装った悪徳業者を利用してしまうと、売掛債権を担保にした貸し付けという形で現金を手にすることとなります。
手数料や審査の通りやすさ、スピーディーさなどの魅力だけで決めるのではなく、運営会社の信頼性にも注目して取引を検討するよう注意してください。
ファクタリングは個人事業主でも利用できる手法です。
少額案件の場合は手数料が高くなりやすい点や取引先の信用度によっては買い取ってもらえない点、取引業者を間違えると返済のリスクを負うケースには注意が必要ですが、ファクタリングは借金をすることなく現金を調達できる魅力的な方法です。
売上金が支払いに間に合わない、金融機関からの融資は時間がかかりすぎるといったピンチの時に、ファクタリングの利用を検討してみてはいかがでしょうか。